[霧嶋珠生] 愛しい、ひと


作者:霧嶋珠生

夜、診察が終わるころ、彼は診療室を訪れる。
和田クリニックの院長・基希は、その訪れを心待ちにしていた。…冷静な医師の顔で。
彼は鬼虎組・若頭補佐の鹿島。極道に身をおく猛者だ。だけど、本当は若頭を想いつづける、危なっかしくて一途な人。
基希はそんな人に恋をしてしまった。診療後に行うセックスは、まるで餓えた獣のよう。
…だだのセフレでいいと思っていた。でも触れれば触れるほど、その関係に耐えられなくなって…。
今、想い溢れだす――大人の片恋。

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